字幕のない世界

イギリス留学を経て国際結婚した筆者が語る、英語と映画と海外の話。

「ラビリンス/魔王の迷宮」Labyrinth


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おすすめ度 : ★★★★★★★★★☆9

 

こんにちは、ジェシカです😊

猛暑とコロナで外出を最小限に控える日々が続いています。

そんな夏の休日に刺激を感じたい時は、子供時代のワクワクした気持ちを再現してくれる映画を見たくなったりします😌

 

私にとって子供の頃の冒険心とノスタルジーを呼び起こしてくれる、おもちゃ箱みたいな映画、それが「ラビリンス/魔王の迷宮」です。

 

1986年に公開されたこの映画、ストーリーは、魔王に誘拐された弟を取り戻しに出た少女がラビリンスで冒険を繰り広げるファンタジーです。

私は、主演のジェニファー・コネリーの美少女ぶりに「こんな綺麗な子がこの世にいるのか」と衝撃を受け一気にファンになりました😍

魔王役のデビット・ボーイも妖艶な魅力を醸し出していて、とにかく幼い私はこの映画のビジュアルに惹かれたと言っても過言ではありません。

実は、家族旅行でハワイに行った際、自分のお土産として選んだのがこの映画のビデオでした。

なので公開当時劇場で見たわけではなく、ティーンになるかならないかの頃に家のテレビで見たわけですが、ハワイのビデオショップで購入したものなので日本語字幕がなく何をしゃべっているのかは理解できませんでした😅

 

そもそも何故ビデオショップでこの映画を買おうと思ったのか当時の自分の心境は全く思い出せませんが、勘が当たったというか、とにかく全体の雰囲気が好きで何度も繰り返し再生して食い入るように画面を見ていたのを覚えています。

 

後にイギリスに留学し、英語がある程度わかるようになって一時帰国した際も真っ先に見たのはラビリンスでした。

そして台詞が聞き取れるようになっている自分に感動したものです😊

 

冒頭で7時の鐘が鳴った際に主人公が発する台詞、

「I don't believe it's 7 o'clock !

(もう7時だなんて信じられない)」

はもう頭に刻み込まれています(笑)

先日主人と一緒に観賞した際、私が主人公より先に暗記している台詞をところどころ言ってしまうので、主人がビックリしていました😁

 

子供の頃好きだった映画は現状を忘れて没頭できるのでリフレッシュにつながります。

暑さに負けそうなダルい休日には是非昔の名作を振り返ってみてください😉✨

「テルマ&ルイーズ」Thelma & Louise

 

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おすすめ度 : ★★★★★★★★★★10

 

こんにちは、ジェシカです。

ご訪問ありがとうございます😌

 

私が初めてイギリスの地を踏んだのは1993年の8月でした。

幼少の頃から海外旅行には行っていたものの、10時間を越えるフライトもヨーロッパも初めて。

ようやくロンドンに到着した時、上空から見た街並みが映画やおとぎ話の中の風景みたいで別世界にやってきた気分になりワクワクしたことは今でも鮮明に覚えています。

(↓もっと最近の写真ですが、上空からのロンドンの街並みはこんな感じ)


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私が住んでいた街はロンドンから西にバスで3時間、電車で1時間半の距離にあるバースというこれまた美しい世界遺産の街で、10代の多感な女子には見るもの全てが新鮮で刺激的でした✨

濃密な青春の日々だったと懐かしく思い出すのですが、実は渡英した当初の英語力は酷いものでした。

本の学校で文法はしっかり学んでいたので読み書きはできるのですが、スピーキングとリスニングが弱すぎてイギリス人とコミュニケーションが取れない😅

もちろん少しずつ慣れて数ヵ月後には中級レベル、1年後には上級レベルになって無事大学入学を果たすのですが、最初は本当に現地の人が何を言ってるのかわけがわかりませんでした。

 

そんなある日、学校主催でフィルムナイトというイベントが開催されました。

放課後一度帰宅して、夕飯後にまた学校に集まり映画鑑賞するというもの。

私はもともと映画が好きだったので英語がほとんど聞き取れないにもかかわらずこのイベントを楽しみにしていました。

そこで上映されたのが「テルマ&ルイーズ」🎦

1991年のリドリー・スコット監督作品です。

案の定ネイティブのやり取りにはついていけなかったのですが、ストーリーがわかりやすいので英語がわからなくても正直展開を追うことはできます😁

DVに悩む主婦を友人が憂さ晴らしに夜遊びに誘うのですが、クラブの駐車場でレイプされそうになり男を銃殺してしまう。

そのまま彼女たちは車で逃亡し、罪を重ねつつも友情を深めていくという話。

主演の2人がそれぞれにとても魅力的ですし、彼女たちのロードムービーに引き込まれていきます。

そして衝撃のラスト!もう鳥肌!!

その衝撃がじわじわと感動に変わりエンドロールでは涙が止まりませんでした😭

 

今でも時々無性に見たくなる、青春の思い出と結びついた映画です。

 

ストーリーを追いやすいので英語の教材としてもいいと思います。

最悪、昔の私のように何言ってるかわからなくてもロストすることもないと思うのでおすすめです😄

 

デビューしたてのブラッド・ピットも出ていますよ❤️

 

猛暑を吹き飛ばす衝撃と感動を味わいたい方、是非見てくださいね😉✨

日本語タイトルが原題と全く違う映画「容疑者、ホアキン・フェニックス」

こんにちは、ジェシカです😊

ご訪問ありがとうございます✨

 

4連休も最終日。

私は読書と映画鑑賞ばかりしていました。

 

Wowowでは「Joker」初放送を記念してムードを盛り上げるべく、連日ホアキン・フェニックス作品やバットマンシリーズを放送していたので見入ってしまい10時間連続でテレビの前にいた日も📺

 

私はクリストファー・ノーラン監督ファンなのですが、バットマン作品の中では特にジョーカーが出てくる「ダークナイト」が好きです。

 

個人的にはジョーカーというキャラクターに一番しっくり来るのはヒース・レジャーだと思うのですが、狂喜と悲哀に満ちたホアキン・フェニックスのジョーカーは本当に鳥肌もので素晴らしかったです。

 

そんなホアキン・フェニックスが俳優業を引退しラッパーになった過去があるのをご存知ですか?

結局これはケイシー・アフレックと彼が共謀したドキュメンタリー企画で、太って清潔感もなくなりドラッグや奇行を繰り返すホアキン・フェニックスの生活を後に映画化&公開したことで、俳優引退は世間を騙す大がかりなイタズラだったことが判明します。

これには全米が激怒。映画の興行成績はふるわず、日本でも配給権は消失、DVDは絶版状態となっていました。

しかし、「Joker」の大ヒットにより再びホアキン・フェニックスが注目を浴びたことで配給再開、DVDも再発売となりました。

 

その映画の日本語タイトルは、

「容疑者、ホアキン・フェニックス」❗

 

あの2年間の転落人生は本当なのか嘘なのか、映画の企画自体に焦点を当てたタイトルになっていると思われます。

 

しかし原題の英語のタイトルは、

「I'm Still Here」

 

俳優業を引退し転落していく中で「俺はまだここにいる」という彼の心の叫びを代弁したタイトルになっています。

原題はあくまでも劇中のストーリーにおける彼の心情にスポットを当てていますね。

 

このように、日本語のタイトルが原題とは似ても似つかないタイトルになっている映画ってたくさんあります。

 

文化的な価値観や視点を考慮しての決断でしょうが、なんでこのタイトルにしたの⁉️😮

と驚く映画も少なくありません。

 

日本語に訳されているタイトルは原題を調べてみると、例えカタカナであっても原題とかけ離れていることもあってオモシロイですよ😉✨

 

私もまた紹介していきたいと思います。


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「ダウントン・アビー」Downton Abbey


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おすすめ度 : ★★★★★★★★☆☆8

 

こんにちは、ジェシカです😊

ご訪問ありがとうございます。

 

新型コロナウイルスにより生活が一変する前、最後に映画館に足を運んだ映画が「ダウントン・アビー」でした。

大邸宅に暮らす貴族とその使用人たちの生活が描かれた英国大ヒットドラマの劇場版✨

 

とにかくイギリスは時代物が得意!

大邸宅ダウントン・アビーも実在のお屋敷を使って撮影していますし、調度品やお召し物など全てに説得力があるのです✨✨✨

貴族と使用人たち両方の生活がフィーチャーされていて、それぞれのドラマが描かれているのもこの作品の魅力です。

 

劇中では使用人たちがよく「Upstairs」という言葉を口にします。

Upstairsは上、上の階という意味ですが、地下がベースの使用人たちは「上に物を持っていく」「上に呼ばれた」と言ってはご主人様たちのいるUpstairsへ上がっていくのです。

 

ここでのUpstairsは、上流社会という意味も含んでいます。

貴族たちの世界はUpstairs、逆に、使用人たちの世界はDownstairsと表現されます。

 

Upstairs = Upper class (上流階級)

Downstairs = Lower class (下流階級)

 

ちなみにダウントン・アビーには「Uptown Downstairs Abbey」というパロディドラマがあります。

こてこてのブリティッシュコメディで笑えますよ😁

 

さて、肝心の劇場版ダウントン・アビーの話ですが、

映画館の大スクリーンにお屋敷が映った最初のシーンで、私はその美しさに心が踊り、懐かしさも込み上げて涙が出そうになりました💖

 

登場人物全員に上手くスポットライトが当たるようになっていて、ダウントン・アビーファンの心を掴む最高の脚本だと思いました😍

 

ただ、ダウントン・アビーを一度も見たことがない人には全く面白くない可能性あり😅

映画で登場人物の関係性やバックグラウンドを知るには無理があり、ダウントン・アビー初体験となる人のことは全く無視していると言ってもいいほど(苦笑)

その点を考慮して満足度はあえて★8つにしました。

 

いきなり劇場版を見るのは控えて、まずはイギリスの魅力が詰まりに詰まったドラマを堪能しましょう✨

「キリング・イブ」Killing Eve

海外ドラマってとっても面白くて見始めると止まらないですよねー😆🎶

 

私の最近のオススメは

「キリング・イブ(Killing Eve)」

というドラマです。

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2018年にスタートしたイギリス制作のドラマで、暗殺者のヴィラネルと彼女を追いかける情報機関MI6の捜査官との攻防を描いた大ヒット作!

日本では、7月からWowowでシーズン3が放送開始されています🙌

 

舞台はイギリスですが、捜査官イブを演じるサンドラ・オーは、韓国系カナダ人なのでアメリカ英語🇺🇸

暗殺者ヴィラネル役のジョディー・カマーはイギリス人ですが、ヴィラネルがロシア人なのでロシア訛りの英語を話しています。

ヴィラネルがイギリス人になりすますシーンでは見事なブリティッシュアクセントの英語を披露しますが、女優さんはイギリス人だったという種明かし😜

ヴィラネルを取り巻く他のロシア人たちも実はイギリス人俳優さん達です🇬🇧

 

何と!イギリス人にとってロシア訛りの英語を真似するのは簡単なんだとか。

イギリス人の私の主人が言ってました😁

実際、主人のロシア訛りの英語の真似もキリング・イブの俳優さん達と同じくらい上手です(笑)

 

このドラマ、シーズンごとにスクリプトライター(脚本家)が変わるのも特徴。

シーズン3はまだ始まったばかりなのでコメントは控えますが、私はシーズン2が大好きでした💘

 

去年のクリスマスはイギリス好きの友達を家に招いて、録画していたシーズン2を一気見したのを覚えています。

 

この「一気見」ですが、英語では「marathon(マラソン)」で表現できます🏃

 

I did a Killing Eve marathon last weekend.

(先週末はキリング・イブを一気見したよ)

 

という風に、「○○marathon」で「○○の一気見」として使います。

 

家で過ごすことの多いご時世ですので、海外ドラマや映画で楽しいおうち時間を過ごすましょう📺🎶

 

 

 

「ボリショイ・バレエ」Bolshoi


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おすすめ度 : ★★★★★★★★☆☆

 

こんにちは、ジェシカです😄

ご訪問ありがとうございます。

 

今回ご紹介するのはバレエ最高峰のひとつ、ボリショイバレエを舞台としたバレリーナのお話。

主役も周りを固めるキャストも本物のバレエダンサー達なので、美しいポーズや踊りが見られますしバレエファンとしては出演者たちの佇まいを見ているだけで満足できました。

 

例えば、ナタリー・ポートマンが主演した「ブラックスワン」ですが、ストーリーは素晴らしかったし、踊りのシーンは合成でプロの身体を使ってるので文句はありません。ただ、いくらナタリーが幼少期にバレエをやっていたことがあって映画の撮影のために訓練をしたとしても、長期間に渡り日々たゆまぬ努力を続けてきた本物のバレリーナの身体の筋肉やラインと違うのは一目瞭然です。私も20年ほどバレエに打ち込んできたので、真剣にバレエと向き合ってきた身体かどうかは見ればすぐにわかります。

そういった点ではやはり本物のバレエダンサー、しかもスタイルの良いロシア人達がバレエの世界を演じると説得力と迫力があります❇️

個人的には、主人公が昔スターだった男性に見いだされてボリショイのオーディションに行くまでの経緯をもう少し丁寧に描いて欲しかったのと、子供時代と大人になってからのタイムラインがごちゃまぜになっているのが少し残念でした。

 

終盤で元パリ・オペラ座のダンサーだったニコラ・ル・リッシュが出てきます。

彼が出てきたところから英語での会話が多くなりますが、ロシア訛りとフランス訛りがけっこうキツイです(笑)

 

まぁ、色々な楽しみ方が出来ると思うのでバレエを知らない方達にも是非見ていただきたい作品です✨

「SUITS」見始めました


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こんにちは、ジェシカです😄

ご訪問ありがとうございます。

 

今さらながらですが、アメリカのリーガルドラマ「SUITS」をシーズン1から見始めました📺

 

私もイギリス人のダンナも、キャリア第一主義のイケイケな弁護士たち、という設定に抵抗感があってずっと避けていたのですが、ひょんなことからシーズン8のあるエピソードを見たら意外と面白くてシーズン1から見てみよう!という運びになったわけです😁

 

弁護士と裁判の話なので、さすがに知らない単語が沢山出てくるし、正直アメリカ的な発想についていけなかったりもするのですが、やはりアメリカのドラマは展開の仕方が上手で面白いですね。

とりあえず、司法試験を「BAR」と呼ぶことを今更知りました。

 

I passed the bar. = 司法試験に受かった

 

今までこの分野の英語は聞くことも話すこともあまりなかったので、いい機会かも。

SUITSでLaw firmの英語を学びたいと思います😌