字幕のない世界

イギリス留学を経て国際結婚した筆者が語る、英語と映画と海外の話。

「フラッシュダンス」Flashdance

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おすすめ度 : ★★★★★★☆☆☆☆6

 

こんにちは、ジェシカです。

ご訪問ありがとうございます😌

 

先日テレビをつけたらWowowで「フラッシュダンス」やってて見てしまいました📺

これは1983年の作品で当時大ヒットしたのですが、髪型も服装もダンスも音楽もバリバリの80年代で今見るとけっこう笑えます😁

映画としては少女漫画的展開でシリアスさはないですが、爽快な音楽とダイナミックなダンスシーンで夏の蒸し暑さを一瞬忘れさせてくれます🎧🎶

ダンサーを目指す主人公のアレックス(ジェニファー・ビール)がオーディションで🎵What a feelingの曲に合わせて踊るシーンはあまりにも有名💃

ジャズダンスとブレイクダンスを織り交ぜた独創的なダンススタイルで審査員を驚かせます。

 

実は私もダンサー💃💃💃

若き頃から長年クラシックバレエを続けていて、ストレッチと腹筋背筋のトレーニングはライフスタイルになってます。

プロにはなれなかったけど、バレエ大好き💕

My hobby is ballet.です✨

 

このhobbyという言葉の意味合いが日本語と英語では少し違うのご存知でしょうか?

 

日本人は「テレビを見る」「寝る」などが趣味になりえますが、英語のhobbyはもっと技術を要する事を指します。スポーツや楽器や芸術など、学習し向上していくようなものが対象です。

特にスキルを必要としないテレビや睡眠はhobbyではなくinterestです。

 

I like sleeping.

I enjoy watching TV.

 

と表現しましょう。

 

とうとう猛暑日がやってきましたが、踊って運動して、しっかり食べて、元気に乗り切りたいと思います❗

 

皆様もご自愛ください😌

日本人にありがちな英語の間違い~病気編~

こんにちは、ジェシカです。

ご訪問ありがとうございます😌

 

東京はやっとセミが鳴き始め気温もグッと上がって一気に夏がやってきましたが、私達夫婦は夏風邪をひいています💦

 

そこで今回は風邪にちなんで病気の英語表現をおさらいしたいと思います。

 

まず、「風邪を引く」「病気になる」という日本語の発想からbecomeを使いたくなりますがこれは間違い🆖

becomeを用いるなら、I became a singer.(私は歌手になった)、He became a doctor.(彼は医者になった)のように、S(主語)=O(述語)でなくてはなりません。I became a cold.だと私が風邪ウィルスになったことになってしまいます💦

 

正解は、

 

風邪をひいた

I caught a cold.

 

風邪を引いている

I have a cold.

 

です。

 

その他の病気に関しても同じ。

日本語で「叔父さんが癌なんだ」と言いますが、英語でMy uncle is cancer.と言ってしまうと、叔父さん=癌細胞という意味になってしまいます。そんな叔父さんいないし、欲しくないですね(笑)

 

叔父さんは癌だ

My uncle has cancer.

 

叔父さんは癌になった

My uncle got cancer.

 

が正解です。

 

ちなみに、風邪や癌といった病気は名詞ですが、中には形容詞を持つ病気もあります。

例えば、糖尿病には名詞のdiabetesと形容詞のdiabeticがあります。

前述の通り名詞を用いる時の動詞はhaveですが、形容詞を用いるのであればbe動詞を使用します。

 

つまり、

 

私の父は糖尿病です

My father has diabetes.

My father is diabetic.

 

の2通りの言い方があります。

 

余談ですが、私のイギリス人の旦那は、日本語で「寒い」=coldとインプットされているため「ミルクが寒い」と言ってしまいます。物自体がcoldな時は「冷たい」って言うんだよ、と教えてもなかなか使い分けができず苦戦しています😅

きっと英語ネイティブによくある日本語の間違いだと思います😁

日本語と英語ってそもそも表現方法が違うからややこしい😩けど、面白いですね😃

 

それでは、良い週末を🎶
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「アリー スター誕生」A STAR IS BORN

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おすすめ度 : ★★★★★★☆☆☆☆6

 

こんにちは、ジェシカです😄

ご訪問ありがとうございます。

 

この映画が日本で公開されていた時、私とイギリス人の旦那は「ボヘミアン・ラプソディー」にどっぷりはまって映画館をリピートしてたので、なかなかアメリカ音楽に切り替えができず見逃してしまいました。

先日やっと見た感想は、ガガの歌唱力には感動するけど、あり得ないシンデレラストーリー(苦笑)

でもアリーとジャックの絆には訴えるものがありましたよ✨

 

~My nose is too big!~

レディ・ガガ演じるアリーはウエイトレスをしながら歌手を目指していますが、なかなか上手くいきません。その理由として挙げているのが「鼻」。

 

"My nose is too big."

 

Big noseは大きいだけでなく高い鼻のことを指します。高くて大きい鼻のせいで、歌は良くても見ためが悪いから売れない、とアリーは言っています。

日本人からすると「高い鼻」は素敵かもしれませんが、欧米人にとってはコンプレックス。

「鼻高いね~」という悪気のない日本人のコメントは、欧米人を傷つけています。

私の旦那も友達のイギリス人女性も、初めて会う日本人によく同じリアクションをされますが、「なんて失礼なことを言うんだ!」と内心ショックを受けてるとか。

欧米では「鼻の高い女性はモテない」と言われるほどなので、特に女性には鼻に関するコメントは避けましょう🙅

 

~Shallow~

映画の主題歌になっているデュエット曲「Shallow」🎤

 

🎵I'm off the deep end, watch as I dive in

I'll never meet the ground 🎵

(深いところに飛び込んんでいく私を見てて

後戻りはできない)

 

このサビが数日間ずっと頭を回っています😁

Shallowは「浅い」「浅いところ」という意味ですが、アリーとジャックがどんどん深い関係になっていく様子を表現しています。

二人はお互いを必要としている時に出会い、たちまち恋に落ちますが、良い時期は永遠に続かないもの。少しずつすれ違い嫉妬や失望も生まれますが、どんな状況でもお互いを思いやる気持ちを捨てなかった二人はすごいと思います。

様々な試練を乗り越えたアリーが歌うラストシーンが、私は「スター誕生」の瞬間だったと感じました✨

「女と男の観覧車」Wonder Wheel

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おすすめ度 : ★★★★★★★☆☆☆7

 

こんにちは、ジェシカです。

ご訪問ありがとうございます✨

 

タイタニック」が流行った当時、私はケイト・ウィンスレットにもレオナルド・ディカプリオにも全く興味がありませんでした。

映画は良く出来ていて感動もしたけど、この2人が特別上手いとは正直思えなかったんですね。

それが今は、ケイト・ウィンスレット出演と聞くと、見なければ!と思うくらい私の中で大きな存在感を持つ女優さんになりました。

この「女と男の観覧車」(原題:Wonder Wheel)でもその演技力と存在感は圧倒的です❗

 

舞台は1950年代のコニーアイランド。遊園地で働く夫ハンプティ(ジム・ベルーシ)と妻のジニー(ケイト・ウィンスレット)は再婚同士。遊園地の敷地内に住み平凡な生活を送っています。そこにギャングの旦那から逃げてきたハンプティの娘、キャロライナ(ジュノー・テンプル)が転がりこんで来るところから物語が始まります。

ジニーは頭痛持ちでいつもイライラしていて、女優だった昔ばかりを振り返っている不安定な精神の持ち主。劇作家を目指すライフガードのミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と恋に落ちますが、キャロライナに取られるのではないかと嫉妬にかられておかしくなっていきます。ケイトの迫真の演技が圧巻👏

監督はウディ・アレンですから、おきまりの舞台劇のような膨大な台詞が盛り込まれています。

皆よくしゃべる、掛け合いが長い、そして観客はその台詞マジックに引き込まれていくのです。

 

私が個人的に好きだったのは、お互いに惹かれ始めたミッキーとキャロライナが車の中で会話するシーン。今回はこのシーンからイディオムをご紹介します。

 

ギャングに追われている身であることを打ち明けたキャロライナとミッキーの会話。

 

Mickey : "I have book knowledge, but you really tasted life."

Carolina : "You've been around the world."

Mickey : "Yeah, but you've been around the block."

 

be around the blockで人生の経験を積んでいる、酸いも甘いも噛み分けてる、という意味。

過去から現在に至るまでの経験を語っているので、現在完了形が用いられます。

 

You've been around the block.

人生経験を積んでるんだね

 

これが直訳です。

これを踏まえて上記の会話を意訳すると、

 

ミッキー : 「僕は本の知識はあるけど、君は本物の人生を知ってる」

キャロライナ : 「あなたも世界を旅したでしょ」

ミッキー : 「君の経験の比じゃないよ」

 

といった感じになります。

 

最後はミッキーがキャロライナに

"You have a beautiful face, especially in this rain light."

「君の顔は雨の光に特別映えるね」

という口説き文句で会話が終了します。

キャロライナはこの口説き文句がとても気に入ったようで、後に「"rain light"って美しい表現でしょ、彼って詩人なの💕」と言っていますが、私もrain lightって素敵な表現だなぁと心に残りました。

日中の雨の中、車を止めてお互いを見つめながら静かに会話している時のキャロライナは実際美しかったです。白く発光したrain lightが本当に良い演出をしてました。

 

この映画は全体を通して色彩が豊かです☆

遊園地の光でジニーの寝室が燃えるようなオレンジに照らされていたかと思えば急に青みがかったり、海辺の月明かりが顔を明るく照らしたかと思えば暗くなったり、ポスター写真からも見て取れるように、ワンシーンの中に多彩な色が使われているのが印象的でした🎨

 

ジニーとその周りは難ありの人達ばかりで、トラブルメイカーと思われたキャロライナが結局一番まともだったのではないかという感想が残ります😁

ラストはちょっと消化不良かも。。。

「女王陛下のお気に入り」The Favourite


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おすすめ度 : ★★★★★★★★☆☆8

 

こんにちは、ジェシカです😄

ご訪問ありがとうございます✨

 

私は毎年アカデミー賞を楽しみにしている映画ファンのひとりです🎦

 

今年はイギリスの女優、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞しましたね。

イギリスは私の第二の故郷なので、イギリス人が称賛を受けると嬉しくなります🎵

彼女のスピーチはユーモアに溢れていて可愛らしく、今年最高のスピーチと絶賛されました。

"This is hilarious, I've got an Oscar."

という出だしで私はハートを鷲掴みにされましたよ(*≧з≦)

hilariousは、funnyよりももっと面白い時に使う言葉で、「ウケる」「爆笑」といったニュアンスです。

そして、前回お話したイギリス人ならではの表現「have got~」がここで使われています。アメリカ英語であれば「have」=「~を持っている」ですが、イギリス英語では「have got」が主流。「I've」と短縮形を用いて「I've got~」と言うのが一般的です。

つまり、彼女はスピーチの冒頭で

「ウケる!私がオスカー持ってるなんて!」

とイギリス人ならではの自虐的ユーモアで会場を沸かせたのです✨

 

そんな彼女がアン女王を演じた「女王陛下のお気に入り」。同じ作品からレイチェル・ワイズエマ・ストーン助演女優賞にノミネートされていました。

タイトルからも想像がつきますが、この2人が女王のお気に入りの座を巡って足の引っ張り合いをします。

原題は「The Favourite」。まさに「お気に入り」という意味です。

ここでスペルにまつわるお話をひとつ。

表現も単語も発音も違うイギリス英語とアメリカ英語ですが、スペルも違うことがあります。

本の学校では「favorite」という綴りで教えられていると思いますがこれはアメリカ英語。イギリス英語ではOの後にUが入ります。

他にも「colour」(英)「color」(米)や「neighbour」(英)「neighbor」(米)などがあります。

 

オリヴィア・コールマンは、痛風に悩まされ精神的にも不安定な女王をベテラン女優の貫禄で演じていました。もともとコメディ女優なので間の取り方や掛け合いの上手さは抜群です。

私はイギリス英語を話すエマ・ストーンにも注目していたのですが、思った以上にはまっていて良かったです✨

女のバトルと言ってもスピード感やドタバタ感はなく、じわじわとドロドロになっていく感じで、ダイアローグに独特の面白さがあります。

 

カツラを被ってお化粧した男性やら、ダックレース🦆にロブスターレース🦐やら、18世紀初頭のイングランドの宮廷内って本当にこんなことやってたの?と笑ってしまうところもありますが、最後は人間とは満たされない生き物なのだと痛感する作品でした。

have got~って何のこと?

今年の東京の梅雨は異常ですね☔

旦那の母国イギリスもお天気が悪いことで有名ですが、今年のウィンブルドンは晴天続き☀️テレビ中継を見ていて羨ましくなりました。

今日は久しぶりに晴れたのでテラス席でランチしました✨🍴


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さて、今回はイギリス英語とアメリカ英語の違いについてお話したいと思います。

 

日本の英語教育はアメリカ英語が主流です。私も中高ではアメリカ英語を勉強しました✏️

そして、イギリス英語とアメリカ英語の違いなど良く知らないままイギリスに留学したのです✈️🇬🇧

 

イギリスに着いてまずよく耳にしたのが「have got」でした。

Have you got a lighter?

と、道で話しかけられたことがあります。

文法上「have + 過去完了形の動詞」は現在完了。でも「ライターを手に入れたことがありますか?」って、なんだかおかしくないか⁉️

正直困惑しました。でも彼がタバコを持っていて火を点けるジェスチャーをしていたので「ライターを持ってる?」と聞かれたことがかろうじてわかったのです。

 

実はこれ、まさにイギリス英語らしい表現のひとつ!

 

アメリカ英語》Do you have~?

《イギリス英語》Have you got~?

 

どちらも「~を持ってますか?」という意味です。

 

「Have you got ~?」と聞かれた時は、

はい=「Yes, I have.」

いいえ=「No, I haven't.」

と答えます。

 

「~を持ってます」という肯定的であれば、

「I've got~.」

と、haveは短縮形にするのが普通です。

 

私がイギリスに住んでいた5年の間で「Do you have~?」を聞いたことがあったかな、というくらいhave gotは典型的なイギリス英語。

イギリス人と話す機会があったら是非使ってみてください💕