字幕のない世界

イギリス留学を経て国際結婚した筆者が語る、英語と映画と海外の話。

「TENET テネット」


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おすすめ度 : ★★★★★★★☆☆☆7

 

公開早々さっそく見てきました!

私達は夫婦揃ってクリストファー・ノーランの大ファンなので彼の映画は必ず映画館で見ることにしています🎥✨

 

それにしても今回の「TENET テネット」は難解でした。

ノーラン映画の中で一番難解と言ってもいいでしょう。

その難解さが今までの映画とは少し違う。。。

 

例えば「インセプション」も構想としては難解だけど観客が置いてきぼりにされることはなく、ラストは夢か現実か?といった疑問が残り哲学的思考を刺激されます。

それに比べると、テネットは哲学よりも物理。

理論的な疑問が次から次へと湧いてきて正直おいつけない部分が多かった😵

 

ノーランは物理学者と綿密な打ち合わせを重ねながら脚本を書いているので、彼自身は全てのシーン、全ての疑問に対して辻褄の合う答えを持っていることでしょう。いや、持ってるに違いないんです!

でも見てる方は謎すぎて、もうちょっとヒントというか、説明が欲しかったです。

 

ビジュアル面は相変わらず素晴らしい✨

ハイクオリティなシーンの連続ですし、心に刻まれる情景や台詞も多々あります。

スパイを題材にしてることもあり、テンポは速いです。

それでいて登場人物たちが発する一言一句が重要なので気を抜くとあっという間にロストします😅

なのに主人は会話を聞き逃しまくったというのです😱

私は字幕を読みながら聞いていたのでそこまでの違和感は感じず、主人の耳が遠くなったのかと心配したのですが(苦笑)、後でイギリス人の映画評論家のレビューを聞いたら同じこと言ってました。

効果音が大きすぎてネイティブでも会話が聞き取りにくいらしい😅

今回は字幕のある世界の方がいいみたいです😁

 

問題点ばかり挙げてしまいましたが、やっぱり映画って面白いと思わせてくれる作品に間違いありません!

スケールの大きいノーラン映画は是非映画館で✨